『魔法通貨』による価値の交換 vol.2 【 魔法 × 石の話とお茶のお点前 】その後チャリティー魔法に
魔法通貨によるお金を介さない価値交換プロジェクト。
5回目のレポートは、アーティスト那須勲さんとの価値交換、『魔法のお返し編』
先日娘と共に価値を先払いでいただいたときのレポートはこちら ↓
***** サクッと魔法通貨の概要 *****
<< 魔法通貨 >>
お金ではなく魔法を通貨として支払い、相手の持っている価値(モノやサービス)と直接交換すること
<< 条件 >>
①FBなどでの直接の友人限定(価値の交換は信用の上に成り立つため)
②魔法を見て喜ぶ第三者が存在すること。旧来の二者の間だけで完結してしまう交換ではなく、笑顔の連鎖が外に拡がる新時代の「等価交換+」への進化
<< 目的 >>
便利な道具であるはずの「お金」に必要以上に囚われすぎている世の中において、現代版の物々交換として価値の直接交換(プラスα)を実験してレポートするプロジェクト。
最終的に全ての人が持っているはずの「価値」の再考と発見、「お金」本来の機能と役割の再定義を見込んでいます。
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【 魔法通貨で価値を交換した相手 】
那須勲さん:
アーティスト。世界の装身具のルーツの研究、日本文化を伝える活動、ラジオの環境番組や雑誌のプロデュースなどを手がけ、画廊・ギャラリー、神社などを中心に、祈りをテーマに人に内在するスウィッチ的作品を発表し続けていらっしゃいます。
【 お金を介さないはずが、お金を集めるチャリティイベントに!? 】
当初の予定では、後日那須さんの大切なご友人たちにプライベート魔法ショーをお見せする予定でした。
しかし、先日の豪雨で被害に遭った愛媛県西予市(せいよし)野村町にて復興に日々汗を流すご友人、山口聡子さんの活動に対するチャリティイベントに変更できないかというご相談を受けました。
お金を介さない価値交換を進めてきた『魔法通貨』プロジェクトですが、そのコンセプトの根底には『お金という価値の再考』も含まれています。
那須さんの大切なご友人に今必要な価値は、汎用性の高いお金という価値であったというだけですので、快く引き受けさせていただきました☆
愛媛県伊予市野村町の被害の様子はこちらからご覧いただけます ↓
http://www.city.seiyo.ehime.jp/material/files/group/85/kouhouseiyo_201809.pdf
被害の現状写真を一部 ↓
また、山口さんが取り組んでいらっしゃるクラウドファンディングはこちら。ぜひご協力ください ↓
https://faavo.jp/ehime/project/3077
【豊かな心を持った人々が集まるサロンとなりました】
都内某所の会場に到着すると、華やかな雰囲気が!
まずは主催の那須さんからご挨拶、そしてぼくの方から魔法通貨のコンセプトと、今回は異例の会費(お金)をいただいての会となった経緯の説明をさせていただきました。
「魔法通貨」のコンセプトにも「愛媛県伊予市へのチャリティ」にも興味を持ってくださった方ばかりなので、みなさん真剣に聞いてくださっています。
まずは乾杯! (右:那須勲さん)
さっそく魔法第一部!
お馴染みのコインの魔法でご挨拶。皆さんの目が一点に集中、、、
そして、、、
魔法の瞬間、場の空気が変わる/誰もが「ただの人」になる瞬間。
大人がまるで子どもの頃のような表情を覗かせる、大好きな瞬間。
ちなみにこの日は、アーティストから経営者、長唄の先生、イリュージョニストまであらゆるジャンルの個性的で素晴らしいお人柄のみなさんが参加されていました。
那須さんのお人柄のなせる魔法^^
美味しい歓談
第一部は軽めの魔法でまとめ、しばし歓談タイム。
この日は那須さんの繋がりで料理家の大槻紘子さんが身体に優しい軽食プレートを用意してくださっていたので、歓談しながら皆でしあわせを頬張りました☆
料理家/大槻 紘子
TSUKINOKI / -Macrobiotic Studio-
KIJ(クシマクロビオティック)公認インストラクター
リマクッキングスクール師範科修了
JAMHA認定 ハーバルセラピスト
都内や横浜のマクロビオティックレストランやオーガニックカフェで経験を積み、現在は自宅サロン「TSUKINOKI」で料理教室やイベントの開催したり、パーソナルシェフとしても活動中。地域に根づいた自然に寄り添う暮らしを目指しながら、日本の文化を見直すきっかけを「食」を通じて紹介している。
instagram:
紘子さん、幸せな時間ありがとうございました☆
突然の三味線、そして長唄
心身ともにリラックスするやさしい味で場の空気がほんわかしてきたところで、スペシャルコンテンツ。
那須さん長唄の師匠で、今回は参加者としていらしていた吉住小十郎先生が特別に三味線と長唄を披露してくださることに!!
小十郎先生が三味線について概要を説明してから、長唄を披露してくださいました。
今回の参加者の中で吉住先生に習っていらっしゃる方々も一緒に長唄を披露してくださるという、なんとも贅沢な時間。
とても貴重な体験でした。
魔法の世界とは異なる芸能、色々とお話もうかがいたくさん勉強させていただきました。
吉住流の吉住小十郎先生、奥様の小十秀先生、そして長唄を披露してくださったみなさま、ありがとうございました!
吉住小十郎
吉住会
さて、そうこうしているうちに、愛媛から駆けつけてくださった山口聡子さんが到着されました。
到着されるとすぐに第二部の魔法に突入☆
山口さんがパラレルワールドに存在するもう一人の自分にアクセスする。そんな魔法を披露させていただきました☆
みなさん、目がピュア!
誰もがただの「ひと」になる瞬間。人類の希望の瞬間☆
那須さん、素敵な魔法通貨による価値交換の申し出をありがとうございました。
【 今回の発見と感想 】
今回の魔法通貨による価値交換では想いがまわりまわって複雑な構造になりました。整理すると、
< 那須さんからいただいた価値 >
- 娘に石を触る機会をいただく
- 娘が当時未体験だったたこ焼きパーティを楽しませていただく
- 娘が那須さんのお子さん達と遊んでいる間に、石にまつわる色々な話を伺う
< こちらからお返しした価値 >
- 那須さんのご家族に魔法を体験していただく
- 那須さんのご友人達に魔法を体験していただく
- 那須さんのご友人が関わるチャリティへの集客のお手伝い
< 交換とは別に発生した幸せ >
副産物として、お互いに、素敵な方々との新しい出会いを得ることができました。
3つの気づき
今回の魔法通貨による交換では3つの気づきがありました。
一つは、お金を介さない価値交換というコンセプトを大前提にしているため、お互いに誠意を込めてしっかりと相手に価値を与えることを真剣に考えるということ。
お金を使用する場合、お金を介することが当たり前になりすぎた結果、お金自体に全ての価値を託してしまう傾向があります。
そのため、相手への気持ちや自分自身の誠意などを深く考えて、できる限りの価値を提供しようと考える機会を失っているのではないかな?と感じました。
お金でお支払いするときや、お金を頂戴するときも、しっかり誠心誠意相手に価値を届けることを徹底したいものですね。
そして二つ目。お金を介さない価値交換はとても気持ちの良く、人間関係のノイズが入らないということ。
相手に誠心誠意価値を届けようと想うからこそ、人を集めるときもみんなにとって素敵な出会いになるような組み合わせを考えて声をかけます。結果として、価値交換する本人たちはもちろん、参加した方々にまでプラスの価値が波及し、世界にプラスの波紋を少しだけ広げることになります。
ビジネスとしてのイベントにも素晴らしいものはたくさんありますが、魔法通貨を通して広がる人との出会いやプラスのエネルギーは、はるかに純度が高く素晴らしいものだなぁと感じます。引き続き魔法通貨による価値交換を続けながら研究したいと思います。
3つ目。やはりお金は便利なツールだということ。今回は被災地域への協力金を集めるチャリティという形になりましたが、被災地の方のニーズが多様である以上特定の物資やサービスを提供するよりも、あらゆる価値を買うことができるお金というツールがベスト。お金を介さない価値交換プロジェクトを始めたことでお金の価値を再確認することもテーマの一つでしたので、早くもひとつの学びをいただきました。
那須さん、あらためまして、ありがとうございました!
魔法つかい