【 E KU DA 119/120 〜 表現者だけの晩餐 〜 】
2018年7月某日、都内渋谷のマンションの一室にある隠れ家的なお店に7人の表現者/つくり手が集まった。
【 E KU DA 119/120 〜 表現者だけの晩餐 〜 】
ここ2ヶ月舞台の稽古と本番でバッタバタだったため、ちょっと遅くなりましたがE KU DAレポート7月分。(6月の『E KU DA 120/120 〜魔法・帽子・絵〜』イベントレポート/パリからヘッドピースデザイナーNOBUKI HIZUME一時帰国 はここちら
サロン『E KU DA』とは2008年から2018年までの10年間、魔法つかいが毎月必ず1回開催し続け、120回をやりきって終えたサロンです。目的は世の中にオモシロき何かを仕掛ける仲間を集めること。
11年目に入って『繋がり → 価値の創出』にテーマを移行したE KU DA。
タイトルも#1から#120までのカウントアップ方式から120/120から1/120までのカウントダウン方式に切り替えました。
さて、第2回目は『表現者』だけを集めて深い会話をしてきました。参加者は
★KEN ARAI(ミュージシャン/音楽プロデューサー/DJ)
★今村亮(編集者)
★Mami Osada(OSSA MONDO A&D inc. CEO. Director. )
★SAI(Photographer)
★花柳琴臣(日本舞踊家)
★牧かほり(グラフィックアーティスト)
*みなさんのプロフィール詳細は最下部にあります。
いやいやいや、錚々たるメンバーが集まり、実に楽しい夜になりました。
結局宇宙の話とか脳の話とか見えない世界のになっちゃうんですよね。表現者が集まると。
ある程度会話の着地点を決めて進行をコントロールして、あとでレポートを書こうと思っていたんですが、最初の10分で断念。
想い想いに濃厚な会話が生まれてきて、そういう自然なクリエーションを止めることが如何にバカバカしいことかを知っているぼくは、流れに任せたのでした。
後半はただの濃い飲み会でした(笑)
が、また同じメンバーで集まろうよ。という話が浮上中。
第2シーズンのE KU DAは、価値を生み出すことがミッション。
何かが生まれちゃうかもしれません ( ̄ー+ ̄)
参加メンバーのプロフィールは以下の通り☆みなさま、ありがとうございました!
★KEN ARAI(ミュージシャン/音楽プロデューサー/DJ)
飲み屋で会った仲。気づけば10年近いかも。実はだいぶ歳上だということに最近気づいた売れっ子音楽プロデューサー。
最近ドラマやアニメなどでも活躍しすぎ。大抵の方はどこかで音を聴いているのでは?
2003年Kaori Okanoとのユニットtransluvでデビュー。
以降、西野カナ、KAT-TUN、野宮真貴、Lisa、Double、Ryohei、moumoon、
リア・ディゾン、MAX、Olivia Ong、Cover Lover Project等、数々のプロデュース、
プログラミング、アレンジ、REMIX、楽曲提供等で関わるトップ•プロデューサー。
既に7枚のオリジナルアルバムと16枚のEPをリリースしている。
フジテレビ『東京リトルラヴ』、『鍵のかかった部屋』、『LAST HOPE』、『失恋ショコラティエ』、日本テレビ系『寄生獣-セイの格率-』、TOKYO MX アニメ『スタミュ』、NHK『ピングー in The City』、日本テレビ『トドメの接吻』に引き続き、Netflix 『宇宙を駆けるよだか』のサウンドトラックを担当することも決定。
また自身主宰のレーベルAddicted Tokyoからリリースしている
a la i.名義による作品は常にダンスミュージックチャートでトップ10入りを果たしている。最新作は16枚目になる、オリジナルとセルフリミックスをカップリングしたシングル、 ”By Your Side”。
2016年には初の中国ワンマンツアーを行い、全公演ソールドアウトし成功を収めた。
DJはEDM/エレクトロ・ハウスが中心で、カッティングエッジでアグレッシブなMIXが特徴。
今年デビュー16年目を迎え、自身の作品制作と並行し、
CM、サウンドトラックを手がけるなど多岐に渡るプロデュースワークでその才能を発揮している。
★今村亮(編集者)
もともと書籍や雑誌の編集者ですが、今はなんでも編集している模様。宮崎あおいちゃんの写真集もやれば小難しい本の編集、なぜかベイスターズのプロモーションまで。もう13年くらいの関係。出会った頃は邦画雑誌の編集長だったっけな?敏腕ぽいです。
★Mami Osada(OSSA MONDO A&D inc. CEO. Director. )
圧倒的にこだわったデザインで数々の一流企業をクライアントに持つOSSA MONDOのCEO。洋服も大好きだったんだけど、今はアパレルは活動休止中。�まみちゃん自身、美しいものを追求者として個人でも色々魂に響く情報を発信中。
OSSAのサイトは必見 ↓
http://www.ossamondo.com/
★SAI(Photographer)
僕がよく使っているモノクロのアー写は、SAIさんに撮ってもらったもの。伊豆大島の星空の下で巨大ムカデにビビった仲でもあり、詠春拳の話で盛り上がれる仲でもある。
武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン科大学院卒業後、グラフィックデザイン事務所を経て、独学で写真を始める。 映画、雑誌、広告等、CD、アーティストポートレイト、俳優、女優の写真集などの分野で活動。 テレビCM、ミュージックPVなどの映像カメラマン、映像監督も手がける他、写真展なども開催。
2016年、恵比寿映像祭 地域連携プログラム「夢に見る空家の庭の秘密」展(恵比寿 ALギャラリー)ではアイスランドの風景と映像で参加。 そのほか2014年、個展「ポートレイト」(恵比寿 アメリカ橋ギャラリー)、 2011年、Suntory マッカランハイボール SPARKLING MOMENT ! 映像展(渋谷 sunday issue)等。 2017年1月20日から銀座ポーラ美術館アネックスで開催される青木美歌「あなたに続く森」展では、アーティストのドキュメンタリー映像担当。
★花柳琴臣(日本舞踊家)
4年前にスコットランドの首都エジンバラでの公演に一緒に出演した仲間。日本舞踊会のプリンス☆
「日本の美しい心・舞・ことば」を伝え、観る者を感動へ誘う舞踊家として国内外にて活動している。 オーケストラとの共演やシャンソンカンツォーネとのコラボレーションなど、さまざまなジャンルの公演にて活躍中。 振付・所作指導では所作を美しく魅せるため、舞台やテレビでの現場で活動。 また近年は高校吹奏楽で日本舞踊が注目され、吹奏楽部内に日本舞踊隊を結成。各演奏会やイベントにて披露されている。 さらに、礼儀作法をわかりやすく、心に届けることの大切さを伝える講演活動にも力を注ぎ、小・中学校、高等学校、大学などの教育機関をはじめサービス業を主とした企業の研修としても取り上げられている。 2014年世界最大級の芸術祭 スコットランド・エジンバラフェスティバルフリンジに出演。 「THE SAKE」に出演し、最高評価五つ星を獲得。国内外から注目される日本舞踊家となった。
http://kotoomi.com/
★牧かほり(グラフィックアーティスト)
もう10年くらいのおつきあい。昨シーズンのE KU DAでも何度か展示をお願いしました☆
植物や人間のエネルギーをモチーフに、一枚の絵から、プロダクトや映像、スペースデザインに展開。自身の創作活動とともに、国内外のアーティスト、企業とのコラボレーションなどを多く手がけ、近年アップル社、Adobe Systems Inc. との共作をきっかけにデジタル作品にも力を入れている。
第12回 文化庁メディア芸術祭アート部門審査員推薦作品受賞。�日本大学芸術学部デザイン学科卒業。
★真夏の異世界体験&魔法特典あり/舞台:寺山修司原作『大山デブコの犯罪』に出演★
みなさま、この暑すぎる夏、いかがお過ごしでしょうか?(>。<)
魔法つかいより、舞台出演のお知らせです。
この夏は毎日娘にかき氷を買っていることだけが、夏らしい夏でした。
というのも、ほぼ毎日舞台の稽古だったから^^
8月21日(火)~8月26日(日)
B機関第参回公演
『大山デブコの犯罪』
作◎寺山修司 演出◎点滅
良いものにしか人を誘いたくないので、本気で来て!!と強めには書かないことが多いのですが、
ようやく通し稽古などを経て舞台の全貌が見えてきたので、全力でお誘いです。
快楽/困惑/驚き/喜び/共感/後悔/発見/不安/覚醒/そして希望
人それぞれ、どんな人生を生きてきたかによって、まったく違う見方をするであろう舞台。
あなたを映し出す鏡に、何が映るのか?
ぜひ劇場でお確かめください。本気でオススメです!
(ホラーではありませんのでご安心ください^^)
あと、魔法つかいが手品師役を演じるレアな機会ですよ!
手品師が魔法使いを演じることはありそうですけど、逆はなかなかないでしょ。笑
そして、日によってはお席が残りわずかとなっております。完売の日もあるようですので、希望日が決まっている場合にはお早めにどうぞ~。
ご予約は下記のKOJI専用フォームからお願いします。
KOJI専用フォームからご予約いただいた方にはちょっとした魔法ポイントカードをプレゼントいたします^^
*魔法ポイントカードについては一番下に記載してあります ↓
******以下詳細******
B機関第参回公演
『大山デブコの犯罪』
作◎寺山修司 演出◎点滅
●日時
2018年8月
21日[火]19:00
22日[水]14:00★/19:00
23日[木]14:00★/19:00
24日[金]19:00
25日[土]14:00/19:00
26日[日]13:00/17:30
★終演後、出演者・関係者によるアフタートークあり
◯22日 14:00 =出演/葛たか喜代(俳優)・野村直子(美術家)・点滅(B機関主宰・舞踏家)・司会/高田那由太(俳優)
◯23日 14:00 =出演/成田浬(俳優)・野村直子(美術家)・点滅(B機関主宰・舞踏家)・司会/高田那由太(俳優)
※開場は30分前・当日券等受付開始は60分前
●会場
ザムザ阿佐谷
東京都杉並区阿佐谷北2─12─21ラピュタビルB1F
交通/阿佐ヶ谷駅(JR中央線・総武線)北口下車徒歩4分
(土・日 は中央線は阿佐ヶ谷駅に停まりません)
●料金
3900円(予約)・4400円(当日)〈全席自由〉
●予約・問合せ
080-4080-8736ティアプロダクション(平日12:00~18:00)
※公演期間中は土日もつながりますが、開場中は出られない場合もございます。予めご了承ください。
bkikan777@gmail.com
● ダイレクト予約フォーム(KOJI扱い専用URL)
https://www.quartet-online.net/ticket/bkikan3?m=0ifabff
CAST
近童弐吉・葛たか喜代・高田那由太・成田浬・中村天誅・辻真梨乃・笹野茂之・柚木成美・岬花音菜・鈴木千晴・原島正喜・魔法つかいKOJI・田代哲也・渡部みか・高橋芙実・強口真裕佳・点滅
STAFF
舞台美術・オブジェ/野村直子 音楽/落合敏行 衣装/武田久美子 舞台監督/ はじり孝奈 音響/飯塚ひとみ 照明/山﨑佳代 ヘアメイク/石原桃子 ボディメイク/吉澤舞子 宣伝写真・コラージュ・宣伝動画/宮原夢画 演出助手/森田結以子 美術助手/笹野茂之・塚原希代 衣装助手/作田穂津美・服部くみ・山田恵愛 メイク助手/森マユミ・権田政剛 宣伝美術/matt’s work 制作/イビケイコ(TiA Production) 協力/新宿梁山泊・開座・カワサキアリス・(有)ウレタンを工夫工房・松好那名・山羽真実子・加藤みのり・桶谷憲司
B機関
◉2016年舞踏家点滅により結成された演劇ユニット。舞踏的技法を用いた演出で、新たな演劇の在り方を目指す temmetsu.link/b-kikan/
******!お待ちしております!******
KOJI経由でご予約いただいた方には、魔法ポイントカードを差し上げます☆
今後魔法イベントやトークショーなどを開催する時にも時々配る予定です。
このポイントカードを3枚ゲットすると、魔法つかいをプライベートで無料で呼ぶことができます。
子供に魔法を見せたい!友人たちと飲む時に魔法つかいにも来て欲しい!大切な人のバースデーに魔法を!
などなど、営利目的でなければ人数にかかわらずなんでもOKです^^
観劇後に声をかけていただければそこでもお渡し可能ですが、劇場で直接お渡しできない場合には
メールにてご連絡を差し上げますのでご安心ください。
では、魔法つかいが生まれ育った街、阿佐ヶ谷でお会いしましょう☆
魔法つかい
魔法つかいの原点。なぜ『マジシャン』ではなく『魔法つかい』なのか!?
魔法の瞬間。それはすべての人が「ただの人」になる瞬間。人種・宗教・国籍・性別・肩書きなどあらゆる壁が溶けてしまい、その場を笑顔で共有できる。魔法を通して、そうあってほしい世の中が見えてくる。
魔法つかいになりたいと思った日
4歳か5歳のころアメリカに住んでいた時のことです。
ある夕方、屋外でディズニー映画『ファンタジア』を見るイベントが催されていました。日本とは違っていろいろな人種、宗教、国籍を持った人が集まっていたせいか、人々が自然にそれぞれのグループごとに固まっていくつもの壁ができていました。
決して険悪な雰囲気ではないけれど、なんとなく他のグループとは必要以上に近づかないようにしている。そして子どもがあまり離れないように気を配っていました。
大人になり、自分にも子供ができた今考えると、ある意味リスク回避のためには当たり前のこと。しかし、当時のぼくは大人の事情などこれっぽっちもわからない子どもなので、その状況に違和感を感じて妙な不快感を抱きました。
大人たちが創り出している見えない壁。どこにも線なんてないのに、なぜかハッキリと存在する境界線。そんな存在がとにかく嫌だったという記憶があるのです。
魔法の瞬間
しかし、その思いが解消される出来事が起こりました。
映画の中でミッキーが魔法をつかうシーンが映し出されると、いたるところで子どもたちが「魔法つかいごっこ」を始めたのです。言葉はわかりませんでしたが、全身から溢れる子どもたち特有の言語で一目瞭然でした。「ぼくが魔法をかけたら君は勝手に踊りだしちゃうんだよ!」「ぼくが魔法をかけたら。。。」魔法に興奮した子どもたちの魔法ごっこに壁はありませんでした。次第に子どもたちの笑顔が入り乱れました。
その様子を見ていた大人たちは、「どうやら今日は大丈夫そうね」と安心したのか、会場の中にたくさん存在していた境界が溶けるように消えていったのです。
そのとき、「魔法を見ると、大人も子どももみんなひとつになっちゃうんだ、スゴい!」そう思ったのが今の自分のルーツです。それが人生で初めて「魔法」を体感した瞬間です。
「映画の中でどんな魔法が起こったか」ということよりも、「魔法の後にその場がひとつになってしまったこと」こそが本当の魔法に思えました。
当時はマジシャンという職業なんて知りませんので、マジシャンになりたいなんていう思いは頭の片隅にもありませんでした。たったひとつの小さな魔法が使えるだけでも良いので、ほんものの魔法つかいになりたいと本気で思ったのです。
その後、日本に帰国してからはピアノを極めたら魔法つかいになれるかな?バスケを極めたらマジック・ジョンソンやマイケル・ジョーダンみたいな魔法つかいになれるかな?空手を極めて波動拳が出るようになったら魔法つかいになれるかな?ハンドボールなら、、、インラインスケートなら、、、と、色々なことを試しては諦め、「飽きっぽい人代表」みたいなレッテルを貼られる時期を過ごします。
そして、高校1年生の時に出会ったのがマジックでした。身体に電気が走りました。
「これだ。これこそ魔法つかいと名乗るのにふさわしい職業だ!」
魔法つかいと名乗るためにやっと見つけた手段こそ、マジックだったのです。
そんなわけで、今の自分がマジックをやめて料理の道に精進するとしても、やっぱり「魔法つかい」と名乗ることには変わりありません。
指先でやっていることはマジックだろう?そんなことはどうでもいいんです。
魔法の瞬間、その場にいる人の心の壁が溶けてしまい、みんなが「ただの人になる」
僕にとっての魔法とは、指先で起きる小さな現象ではなく、その先にある心の変化、空気の変化。
だから、どんな職業であれ、トップにいる人たちはみんな魔法つかいだと思っています。
魔法つかい